歯周病

サイレントな歯の病気、歯周病

歯周病は、まったく自覚症状のないまま、虫歯を訴えて来院され、初めて歯周病にかかっていることを指摘される場合が多いのです。

歯周病は、歯の周りの組織が侵され、歯肉から出血したり、歯がグラグラする病気です。

一口に歯周病といっても、歯磨きによるお口の清掃状態が悪いだけの予備軍から歯肉からの自然出血、歯の自然脱落といった重症の人まで、様々です。

すでに20代から普段余り自覚症状の無いまま少しづつ進んでしまう歯の病気、歯周病が「サイレントな病気」と言われる由来なのです。

しかし、まったく自覚症状がないわけではありません。
歯を磨いたときに歯ブラシに血がつく、口臭がする、朝起きたときに口の中がネバネバする、冷たいものや熱いものが歯にしみる、食べ物が挟まるようになった、食べ物が噛み切れないことがある、歯肉が腫れた、歯が動いてきたなどと思い当たったら、歯周病になっているかもしれません。

ご自分の口腔内の症状を自覚し、早めに対処することが大切です。

歯周病は、歯の表面につく歯垢(細菌の塊り)によっておこる歯の病気です。
歯肉の炎症による出血、腫れを特徴とする【歯肉炎】と、歯を支えている歯槽骨が破壊される【歯周炎】の二つの症状があります。

歯肉炎と歯周炎

顕微鏡を使った歯周内科治療

歯周内科治療とは、これまでとはまったく異なった新しい考え方で、薬で歯周病を治してしまう治療の総称です。
現在の歯周病治療は外科的な処置が主流です。
しかし、それは患者さん自体も歯磨きが上手くできるという、厳しい条件下でないと治りませんでした。
その様な条件下においても、良い結果がでる方法はないものと、多くの歯科医師が知恵を出し合い誕生したのが薬で歯周病を治す歯周内科という治療法です。

この治療方法には、4つの大きなポイントがあります

(1)位相差顕微鏡での菌の確認。
(2)細菌の除去薬剤の内服。
(3)カビの除去薬剤あるいはカビとり歯磨き剤での歯磨き。
(4)除菌後の歯石とり。

特に(1)は、非常に大きなポイントです。
位相差顕微鏡で、口の中の菌を確認しなくてはなりません。
顕微鏡で見る事で、今現在の菌の状態を確認する事ができ、歯周病になりやすいかどうか、今はどういう状態なのか、今後どういう進行状態になっていくのかがわかってきます。
確認後、処方するお薬を選択していきます。

位相差顕微鏡で観た口の中の菌

位相差顕微鏡で観た口の中の菌

歯肉炎と歯周炎

歯周内科治療開始3週間後

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